behavior

analog
【click)→ analogのページへ戻る

塩麹ブームは過ぎ去ってしまいましたが、麹(糀)というフレーズはそれなりに定着したように思います。

しかし、毎日の食事のなかに麹(糀)を取り入れるといった、そもそも暮らしの中にあった発酵の文化に

人々の意識が及んでいるかというと、まだまだこれからのように思います。

日本の食は麹菌(糀菌)のような微生物の生命力を土台にして発展してきたものです。

そして、日本の風土の特色は四季があることです。

季節ごと(旬)の食材があり、自然とバランス良く栄養を摂取するサイクルが出来上がっており、

上手に健康を保ってきました。これこそ日本人の食生活にのみ生まれ育てられた世界にも類のない趣味であり、

日本人の感情、思想、文化の根源と言えるのではないだろうかと思います。


ただ、今後も続くかどうかは、

私たち(発酵に携わる側であったり食べる側である消費者の皆様)の所作次第で決まるように思います。

近年、汚染の問題や遺伝子組み換えの問題、日本の食は正体不明になりつつあります。

そういった中で和食の本質を見失わずにいることが先ず、大切なことだと思います。

そして私たちは日々学び、伝え合い、意識を高め合い、日本の食を慈しみ育てていく、

そんな美しさが今こそ必要な時だと思います。

 

私たちの暮らしをよそに急ぎ足で変わっていく世の中。

こんな年の瀬ですが、新年にはゆっくり自分と見つめ合う時間をとってみたらいかがでしょうか。

今年も残りわずか、皆様お元気でお過ごしください。

 

2015年 12月10日

龍馬が生まれた町 上町より

冨士味噌 四代目 宇田卓生