味噌壷 対談 開始

Taidan presenter : Ryosuke Morisawa [FULL DESIGN]

http://www.fulldesign.jp/


森澤:始めます。まず宇田君の自己紹介から。

 

宇田:そうですね、自己紹介、座ったままで構わないですかね。私はですね、上町で味噌屋をやらさしてもらってます。宇田味噌製造所、屋号は富士味噌って言うんですけど、僕は四代目ということで、それで大正8年から味噌屋っていうのを家業ということでやらさしていただいています。味噌屋っていうのはやはり、日本の文化でありますし、日本の味。その日本の文化をとにかく守っていかないといけないなと。僕がある時すごく考えたのが、「味噌屋の仕事ってなんだろう?」と。その時にすごく思ったのが、味噌屋の仕事っていうのは、この日本の発酵であったり味噌の文化っていうのを継承し、それを発展し、それを次世代に伝え続けていく事なんじゃないのかなと。(中略)

若い・・・まぁ僕も若いんですけど、僕らの世代よりもうちょっと若い世代って、もう味噌汁飲まないんですよね。「あぁ、味噌汁?」みたいな。「牛丼やさんに行ったらあったから飲んだ」とかそれぐらいで。自分で作って飲まなかったり。あとはその・・・インスタントの味噌汁であったり。出汁のとり方が分かんないとか。これは駄目だなと。ただ僕が味噌を残したいと言っても、僕らの世代というのは、味噌汁わりかし飲む世代だと思うんですよ。やっぱり若い世代の方に今後も飲んでいってもらわないと、味噌っていうのは、どんどんどんどん廃れていくなという。僕からしたらすごく寂しいなと。ただ寂しいなと私が言って悲観的になっていても駄目なので、じゃあどうしたらいいんだろう?若い人は何が好き?これは簡単なんですけど、オシャレが好きなんですよね。パッと可愛らしい何かがあったりとか。それと味噌を上手く繋げたり。あと若い人の好きなのは簡単なことですね。すぐできるとはピッとパッとみたいなのはすごく好きですよね。(中略)

 

森澤:味噌作るのって、結構時間かかりますよね。

 

宇田:時間かかりますね。(中略)

   

宇田:味噌作り教室に来られる生徒さんで、その日にできてその日にすぐ味噌になるんじゃないかと思っている生徒さんが結構いらっしゃって。味噌っていうのは、材料が大豆が一番の基になるもので、麹菌と微生物の働きによって発酵して味噌になっていくんですけど、だいたい半年から1年間は発酵、寝かすっていうんですけど、(味噌を)寝かしてあげないと、味噌にはならないんですね。(中略)

 

 

森澤:寝かす工程にが一番いいということですか?

 

宇田:そうですね。(中略)

 

宇田:麹菌っていうのは生き物ですから、微生物で生きてますから、菌の力をお借りして味噌っていうものにどんどんなっていくんですけれども、その場合、菌も生き物ですので、やっぱり無菌なものってすごく嫌がるんですね。(中略)

 

宇田:人間にはその、すごい量の、何兆っていう自分だけのオリジナルの菌と僕たちは共存していて。(中略)

 

 

 

森澤:そのを使うことで、自分の菌がどういう形で・・・

 

宇田:僕が味噌づくり教室で毎回言っているのは、出会いの場面ですよと。初めて自分の菌と麹菌が出会うその日なんだと言います。自分の菌と麹菌とが仲良くなってもらって、そこで共生して自分だけのオリジナルの味噌ができます。っていうのは共通して言っていて。(中略)

 

宇田:この味噌壷っていうのは、育ててもらう、麹菌のおうちのようなものと思ってもらったらいいと思うんですけど。(中略)

 

宇田:昔、僕が小学生ぐらいの時、皆さんも感じたことあるかなと思うんですけど、小学生の頃ですよ。友達んちとかに遊びに行くと、その家の匂いっていうのありましたよね。(中略)

 

宇田:家ごとの匂いって全然違ってたんですよ。それって、もしかしたらそのお家の、そのファミリーの菌の匂いもあるんじゃないかなというのがあって。僕たちは菌と一緒に住んでますから。それで、この味噌壷っていうものが家にあったら、自分だけのオリジナル菌、それと味噌の麹菌が共生することによって、ここで大事なのは、自分の菌と共生していくっていう事なんですけど。(中略)

 

宇田:自分にとって、より吸収されやすい味噌になるんじゃないかというところで、この味噌壷というのを普及させたいわけですね。(中略)

 

宇田:古き良き時代のあの感じを取り戻したいんです。安部(首相)さんがポスターで、日本を取り戻すみたいな事を言ってたんですけど、日本を取り戻すのは僕たちですよ。あのポスターをピッと見た瞬間思いました。

 

森澤:あ、俺やと?()

 

宇田:いやぁ・・・()俺たちなんですよ。みなさんですよ、僕でありあなたであり。その為に味噌壷が必要なんです。これが日本の心だという事で。若い人の為にですね、可愛らしくオシャレに、先生が・・・

 

森澤:それで森田先生に話をしたという事ですかね。

 

宇田:そうです。

 

森田:プラスチックの、いつも売ってるのでもいいじゃないかと。プラスチックで使って、それに入れたらいいんじゃないかっていう事もあると思うんですけど、なぜプラスチックで使うのと陶器で使うのとどう違うのかという事なんですけど、陶器っていうのは、吸水性あと通気性があります。陶磁器って分かります?(中略)

 

森田:陶器は土でできてて、磁器は石でできてます。磁器っていうのはガラス質になるので、素材自体が水も空気も通しません。だから外からの菌もシャットアウトするんですね。ただ、陶器自体は、家庭の中の菌とかも取り入れる事ができるので、一度使えば家庭の中の自分の菌、家庭の菌を取り入れて、それの中で味噌の菌との共存をするという事で。もし僕が磁器の作家だったら声はかかってないんですけど、陶器の作家という事で今回声をかけていただきまして、で、この味噌壷を作るという事になりました。(中略)

 

森田:僕は1番好きな形って何?って聞かれるとって言っていました。1番好きで。何でかって言うと、師匠がをすごく作るのが好きっていうのもあったんですけど、僕自身もすごくもともと好きだったので、師匠にトントンと行ったんですけど。ってなんか良くないですか?中が見えないとか、空間の中が見えないところも。茶碗とかだったら全体が見えて「あぁ良いな」って感じですけど。とか徳利とかも(個展会場に)あるんですけど、中が見えないところが奥ゆかしいというか。そういう徳利”“好きだったんですよね。(中略)

 

森田:でも、今の時代ってとかあまり利用がないですよね。(中略)

 

森田:僕としては骨壷とか需要があれば作りたいなと思っているんですけど、そういうぐらいしか人ってを使う事って、今もう冷蔵庫ができた時点でなくなってしまったんですね。貯蔵っていう形では。ただ、なくなってしまうのは寂しいなという気持ちはありながら、茶碗とか普段使いの作品作ってます。ただ、去年の10月ぐらいに(宇田君が)来た時に、って言ったんで、「壷作れるぞ!」っていう嬉しさが(その時)言わなかったけど、ありました。作りたいな。作れるがや。しかも作ったものに需要を作ってもらえたら。(作るの)好きなんで。ただ、難しさっていうのはありまして。何が1番難しいって言ったらふたです。ふたを合わすっていうのが1番難しいです。(中略)

 

森田:まだまだ僕も修行中の身なんですけど、取っ手とかは、どうやったら飲みやすいとかどうやったら注ぎやすいとか。ふたってどうやったらピッタリいくかっていうのを日々考えながら作品を作ってます。その中でこの味噌壷11点ですけど、なるべくピタッとはまってぐらつかないで使いやすい取っ手、ふたの持ち手っていうのを気にしながら、でもただそれだけでは寂しいのでを付けてみようかなと思って、可愛らしくちょっと耳を付けたり。

 

森澤:あれは縛る用じゃないの?

 

森田:もともとは、、、縛るように作ってあるんですけど。

 

森澤:昔は縛る用なのね。

 

森田:運ぶために、縛るために耳をつけてて、中を空洞にして紐を通して持ち運ぶようにしてて。(中略)

 

森田:これは今後は「冨士の一景」として、緑のは「冨士味噌」で、白いのは「川村雑貨店」っていう須崎の雑貨屋さんで販売させていただくんですけど、それだけじゃ寂しいと思って、今回の個展に向けて、(棚の上の)ちょっと線を入れるという事をしてみたんですよ。で、普段使いにしてはかなり手が込んでいます。というのも値段を見てもらったら分かるんですけど、作るときに線を入れるっていう作業はかなり手間になってくるので、ちょっと値段を上げてるんですが、この方が面白いかなぁと思って、僕のオリジナルという事でさせてもらってます。(中略)

 

森田:そういう形でこれから展開していきたいなと思っていまして。(中略)

 

森澤:ただ単に壷に味噌が入っている、それが何でもいいよっていうわけではなくて、味噌壷に入れる、それを使う事で、オリジナルの菌になっていってそれを摂取する事で体にもいいよって事ですよね。

 

宇田:そうですね。(中略)

 

宇田:菌と共存すること。微生物の力を借りてより強い体を作っていこうという事です。(中略)

 

 

ありがとうございました。


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